アサガオのブログ

ドラマの備忘録✍🏻

どうする?初大河

大河ドラマ「どうする家康」。初めて見た大河ドラマ、1年間楽しかったです!タイトル通り「どうする」な展開がずっと続いていく中で、家康の選択と思いと、それに合わせての成長とを見届けることが出来て幸せでした。1年間を通して家康の一生を見ていく中で、家康のずっと変わらない争いを望まない性格、皆を守りたいという願いと、何かを果たすために何かを犠牲にしなければならない、争わなければならない現実との交わり方があまりに切なくて苦しくて…様々な戦を重ねるうちにその現実と向き合う瞬間が多くなっていく事も苦しかったけど、そんな家康を支える瀬名や徳川家臣団らとの絆や関係性の深さが何よりも素敵でした。

何より印象深いのはやっぱり徳川家臣団。家康と徳川家臣団との信頼関係が本当に素敵で…至る所でそれが伝わってくるのが大好きでした。

特に平八郎は「主君とは認めない」という関係から入って、様々な経験を殿と重ねていく中で次第に強い信頼関係が育まれていって…「殿を天下人にするまでは死ぬ訳にはいかん」と言うまでに殿への思いが深まっていったのも感慨深くて最高でした。そんな平八郎と小平太の平平コンビも良かった…殿を中心に2人で強くなっていくような姿が胸熱で好きでした。大樹寺にて、「道を開けい!!!」と声を上げる姿に思わず一歩後ろへと下がる平八郎と、じっと強い眼差しで見入ってしまう小平太の姿が今なお印象深いです。あの時同じ瞬間から「主君だと認めていた」2人…殿の背中を見続け守り続けた素敵な2人でした。

一番泣いたかもしれないのは夏目広次、もとい吉信の家康との過去のエピソード。これまでギャグシーンのように描かれていた”名前を覚えられない”というお馴染みのやりとりの回収の仕方があまりにも素敵で予想外で。名前を覚えていない、どころかずっと忘れられなかったんだ、ということが一気に分かって涙が止まりませんでした。「吉信」の名に近い名前で間違えられて、毎回胸がいっぱいになっていたんだろうな、と思うと込み上げてくるものがありました。

殿の成長に深く深く関わった殿が大好き「あほたわけ」な数正も、えびすくいで和ませ続けてくれてずっと殿の傍にいてくれた忠次も好きでしたし、2人と殿との安定感のある関係性も素敵でした。最初は殿の命を狙うも、殿に許され殿の為に戦った美しい自信家の直政も、同じく最初は殿の命を狙った身ながらも、誰より殿とフラットに接し殿の最期を見届けた正信も…徳川家臣団はみんなひっくるめてとにかく大好きでした。

そしてなんといっても記憶に刻まれすぎている信長!「待ってろよ俺の白兎…」から始まり、あまりに初めて出会う信長で、見ていて非常に楽しかったです!底の知れない恐怖感、勝てる気のしない怖さがありながらも、家康のことを「俺の白兎」と呼び、耳を噛み、家康といる時だけは機嫌が良い信長…底の知れなさが助長される人物像が予想外で好きでした。記憶に残る信長のエピソードはたくさんあるけど、やっぱり欠かせない本能寺の変では、めちゃめちゃに泣きました。殿に討たれたかったよね…と想定外すぎる泣き方をしてしまいました。炎の中「家康!!」とただ家康の姿を探す、家康に首を取られることを何より望んだ信長が明智に背を向けて炎の中に消えていく…信長の家康への思いなど色んな感情が交差するような胸が締め付けられるような本能寺の変でした。信長とはまた違う怖さの詰まった秀吉も、母の復讐を胸に戦い抜いた茶々も忘れられない。

家康は生涯を通して変わらず戦なき世を望んできていて…そんな戦なき世を果たしたいという願いと自分がこれまでしてきたこととを重ねて、「自分がしてきたのはただの人殺し」「望んでしたことは一つもない」と口にする家康。これまで迫られ続けてきた様々な「どうする」という展開たちが思い出されて胸が締め付けられるようでした。だからこそ瀬名たちが迎えに来てくれて言う、「あの子があの子のままで生きていける世の中を、あなたがご生涯をかけて成したのです」という言葉には涙が止まりませんでした。家康のこれまでの選択と頑張りとをが瀬名の言葉で救われるようで…家康と瀬名の変わることのない深い絆と愛とを最終回でまた知る事ができて幸せでした。

そんなどうする家康の最後がえびすくいで締められたの、本当に良すぎました…!家康が何より願ったのは、騒がしいくらいの平和で楽しい日常、というのが伝わってきて…これまでの家康の戦いや葛藤、選択…色んなものが思い返されるからこそ家康の思いが詰まっている、胸がいっぱいになる素敵な締めくくりでした。家康にとっての瀬名の存在と、徳川家臣団との絆が最後の最後ぎっしり詰まってて嬉しかったです。虎でも狸でもない、泣き虫な白兎が、仲間たちと一緒に笑える日を。

初めて見る大河ドラマがどうする家康で良かったです!ありがとう殿…

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