アサガオのブログ

ドラマの備忘録✍🏻

ズキズキワクワクなステージ!

朝ドラ「ブギウギ」。スター歌手福来スズ子の歌手としての生き様を見届けることが出来て、最高に楽しい半年間でした!

ブギウギは、一貫して「義理と人情」が大切にされている作品だったな…賑やかで笑いに溢れたはな湯で、義理と人情を何より大切にしてきた母ツヤさんと父梅吉さんの元で育ったスズ子さんらしくて。スズ子さんの周りは気が付いたら歌と踊りと笑顔に溢れている。そんな歌手としての天性の才能に見ている私も虜になっていきました。

そしてスズ子さんはずっと誰よりも楽しんで歌を歌っていたところが魅力的でした!それでも、スズ子さんが歌に込める思いは楽しい感情だけではなくて。悲しくても辛くても、歌手である以上は、ステージに立っている以上は、何があっても歌手福来スズ子であり続けなければならない。そんな重みがあったからこそ、六郎を思って歌った大空の弟。歌い終えて泣き崩れるスズ子に羽鳥先生が言った「福来くん、しっかりしなさい」の言葉は、スズ子をステージに呼び戻すような、厳しいだけじゃない力強く優しくもある言葉で。スズ子さんと羽鳥先生の信頼関係が一身に伝わるような印象深いシーンです。

羽鳥先生とスズ子さんの信頼関係は、ステージに上がったスズ子さんの最高の歌唱という形で一番よく表現されていたように思います。2人でなければ、羽鳥先生の提供した歌でなければ、スズ子さんが歌わなければ完成しない最高にズキズキワクワクするステージ。そんなふたりの関係をスズ子さんは「人形使いと人形」と表現していて。一見マイナスなイメージを持ってしまいそうな言葉が、2人の中ではこんなにも絆を表す言葉になるんだな…と、これまでのステージが思い返されて胸がいっぱいになりました。これまで2人が一緒に歩んで来た道、先生にとっての「最高の人形でありたい」という思いが、羽鳥先生にとってどれほど嬉しい言葉だったんだろう…福来スズ子と羽鳥善一は、2人にしか分からない2人だけの絆が根強くあったんだなと。2人だからこそこんなにも愛される福来スズ子という歌手が出来上がったんだなと、胸が熱くなりました。

「義理と人情」を大切にしているスズ子さんの物語だからこそ、スズ子さんの周りにはスズ子さんが手を差し伸べてきた人達がたくさんいて。そんなスズ子さんを見ていると、ふとはな湯での賑やかな日常を思い出す時がよくありました。

そんなはな湯には欠かせないツヤさん、梅吉さん、六郎。最愛の家族との日常の明るさと見ていて元気になるような絆には素敵な家族だなと何度も笑顔になりました。だからこそそれぞれの別れには、悲しいだけじゃない色々な感情が乗っていました。不安と本音をスズ子さんに涙ながらに吐露して、行きますじゃなくて「行ってまいります」と伝えて歩き出す六郎。義理と人情を誰よりも大切にして、最後まで番台で笑顔と愛を伝えてきたツヤさん。家族だと伝え続けてくれた梅吉さんの父ちゃんブギウギ。みんなスズ子さんを支えた、そしてこれからも支え続けるかけがえのない家族愛。何度も泣いて、何度も元気づけられました。

血の繋がりがなくとも間違いなく家族で。だからこそラスト、愛子ちゃんに大野さん、ター坊に小田島さん父子とで食卓を囲う様子は、ひとつの家族に見えてなりませんでした。一度は誘拐を目論んだ小田島さんを雇ったスズ子さん、最高にツヤさんと梅吉さんの娘だったな…。自分で出来ることは自分で、出来ないことはやってもらう。そんな明るく楽しい生き方こそが、ブギウギの温かい世界観を作り上げていたんだなと胸がじんわり温かくなりました。

USKでの夢に向かって強く、逞しく、泥臭く、そして艶やかに!みんなとひた走っていた姿も眩しくて楽しい日々でした!梅丸歌劇団の舞台で見た大和さんの胡蝶の舞。見ている私も、スズ子ちゃんと一緒に心奪われたのを覚えています。「あなたは、どうして踊るの?」の問いはきっと、USKを辞めてもなおスズ子さんを支えるひとつの柱のような存在だったんじゃないかなと感じます。そして大和さんといえばやっぱり胡蝶の舞。橘さんと踊る胡蝶の舞は何度見ても新鮮に素晴らしくて、それでいて2人の関係性をより深く知れば知るほど魅力が増していっていました。秋山とは特に東京に来ても一緒に切磋琢磨してきて、離れてもなお一緒に頑張ってるような絆が見えて好きでした。客車でのタップダンス、かっこよかったな~…!

そしてやっぱり印象深いのはスズ子さんの最愛の人である愛助さん。可愛らしい恋模様と、深まっていく2人の愛。甘酸っぱい気持ちから深い愛へと移り変わっていく姿に物語が大きく動き出すのを肌で感じていました。正しくスズ子さん推し!として登場して、次第にお互いが心の支えとなっていく姿が愛おしくて。愛助さんの「辛いことがあったら歌ってください」の言葉、そして愛助さんの存在はこれからもスズ子さんの中心にいて、スズ子さんを守ってくれるんだろうな…。

そしてスズ子さん、といえばりつ子さんの存在も忘がたいです。スズ子さんのライバルとして支え合い歌手として共に歩いてきた存在。歌手としてのブレない力強さと愛、そしてりつ子さんが歌にかける強い思いがたまらなく素敵でした。

ずっと変わらず鈴ちゃんの友だちなタイ子ちゃんも、「マミーのマミー」なキヌさんも、明るく支えてくれた麻里さん、そして羽鳥夫妻の関係性。マネージャーとしてスズ子さんそして愛助さんを守り続けてくれた山下さんも、自分の道を進んだ小夜ちゃんも凛としたおミネさんも、梅丸少女歌劇団から一生に頑張ってきた同期たちも。たくさん思い入れがあって…ラストのさよならコンサートでは、そんなスズ子さんを支えてスズ子さんに支えられた人達がたくさん集まって、愛が詰まっていました!

最後のさよならコンサートは、どうしようもなく愛と笑顔と楽しさに溢れていて、福来スズ子という歌手のパワーが伝わってきて本当に最高のステージでした。これまでの思いが溢れ出て、感動で涙が出るのにたまらなく楽しくて。ステージにキスを乗せる姿、美しかった…。

圧巻のステージにたくさん楽しませていただきました!!東京ブギウギもラッパと娘も……全ステージ、本当に楽しかったです!ズキズキワクワクな日々をありがとうございました!

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